PISCOでは必要に応じていくつかの震源データを使い分けています.PISCOウェブサイトをご覧になる際はこの点ご注意ください.また,公式な地震情報は気象庁の地震情報をご覧ください.
(1)有感地震情報
国内に設置された気象庁および地方公共団体の震度計で震度1以上が観測された際,5分〜10分後に気象庁から発表される「各地の震度に関する情報」のうち,発震時刻・震源の位置(震央地名・緯度・経度・深さ)・規模(マグニチュード)・最大震度・最大震度を観測した市区町村名をお知らせしています.PISCOでは地震予知総合研究振興会の情報をもとに作成しています.
なお,毎月月初めには前々月の有感地震情報に漏れがないか確認しています.このときは地震予知総合研究振興会のウェブサイトと気象庁編集の「地震・火山月報(防災編)」を参考にしています.この確認はPISCOによる入力漏れを確認するだけではなく,気象庁があとから追加した情報を確認するためです.象気庁があとから追加した情報は,震源要素が一元化震源によるものですので,「各地の震度に関する情報」に比して詳しく表示されることがあります(たとえば震源の深さが「各地の震度に関する情報」では10km単位であったのが,あとから追加された情報では1km単位で表示されます).
(2)全国震源分布図
一元化震源を用いています.一元化震源(暫定値)は毎日夕方,前日までのデータが追加されますので,昼頃更新の全国震源分布図では前前日までのデータを用いています.
(3)大気イオングラフ(1週間)
気象庁が発表する有感地震のうち,震央距離が岡山から半径300km以内のものを掲載しています.あとから追加された有感地震は反映されません.
(4)大気イオングラフ(3か月)
初めのうちは気象庁が発表する有感地震のうち,震央距離が岡山から半径300km以内でマグニチュードが4.0以上の地震を掲載しています.だたし,長期グラフの性格上,より正確な値が求められるので,早ければ翌日,遅くとも数日後には一元化震源(暫定値)で岡山から半径300km以内でマグニチュードが4.0以上の地震に更新されます.よって,当初掲載されていた地震が削除されたり,逆に地震が追加されることがあります.また,有感・無感も問わず掲載します.
※一元化震源
気象庁では,地震防災対策特別措置法の趣旨に沿って,平成9年10月1日より,大学等関係機関(*)から地震観測データの提供を受け,文部科学省と協力してこれを整理し,整理結果等を,同法に基づいて設置された地震調査研究推進本部地震調査委員会に提供するとともに,気象業務の一環として防災情報として適宜発表する等活用しています.
PISCOでは平成12年9月に利用許可を得,活用しています.この場を借りて,気象庁,文科省,大学等関係機関に謝意を表します.
* 北海道大学,弘前大学,東北大学,東京大学,名古屋大学,京都大学,高知大学,九州大学,鹿児島大学,独立行政法人防災科学技術研究所,独立行政法人産業技術総合研究所,東京都,静岡県,神奈川県温泉地学研究所,横浜市及び海洋科学技術センター.