地震危険予知プロジェクト |
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Precursory quake-Information System by Citizen's Observation on Web | |||||||||||
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大気イオン連続測定による地震直前の危険予知
Continuous Measurements of Atmospheric Ions for Short-term Earthquake Forecasting
- The new PISCO Prediction Approach (Part 1)-弘原海 清 ・ 米澤 剛
Kiyoshi WADATSUMI, Go YONEZAWA
岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科
1.単独地震と自然イオン濃度(震央距離の考慮なし)
(1)神戸地震で大気イオン濃度変化が地震前8日頃より計測されていた。
( 論文とグラフ)
(2)岡山理科大学で、1997年8月から大気イオン連続観測している。
(測定器の相互補正と初期データ)
(3)個別地震と前兆イオン変化(地震前兆イオン変化のパターン)
開始点SA(Start-anormaly)→前異常域 FAZ(Front-anormaly-zone)→地震 EQ(Earthquake) →後異常域 BAZ(Back-anormaly-zone)→終了点 EA(End-anormaly)
(4)自然異常(台風・雷・大雨)と大気イオン変化の関係を検証。
(初期データ)
(5)人工異常(排気ガス・人混み・ゴミ焼炉)と大気イオン変化。
(初期データ)
(6)異常ノイズをチェックした観測データの蓄積。
(データの種類と構造)
(7)大気イオン濃度による地震危険度分類の表
(危険表のまとめ)
(8)地震危険度予報のスコアー表の採点基準
(第一次近似的な地震危険予報(300km圏内)
(9)地震危険度の判定(危険度分類表による)
・SA認識→濃度変化の認識→危険度判定→地震待機→地震発生→スコアー付け
(地震予報とスコアー)2.複合地震と標準化イオン濃度の活用法
(1)標準化イオン濃度の計算処理(100kmへの標準化)
・標準化イオン濃度=自然イオン濃度×2d-100/100 (経験式)
・標準化イオン濃度は、震央距離(km)d=0で1/2倍、d=100で1倍、d=200で2倍、d=300 で4倍になる。これが限界で、仮にd=400kmでは8倍になり、自然イオン濃度が著 しく低く識別が困難になる。
(2)前震の判定条件は、先行時間が2日以上で、期待される地震よりMが小さいとき、前 震の可能性が大きい。
(3)本震の判定条件(想定前震と標準化イオン濃度を使用)
◇発生時間T=想定前震の24時間以後で、直前減衰が確認後から+5時間、誤差±3 時間とする。
◇発生場所L=想定前震と同一場所。
◇地震規模M=標準化イオン濃度で; M5(5000個/cc以上),M6(10000個/cc以上)、 M7〜M8(15000個以上)
(大きな地震の判定法)
(4)複合地震(同時多発な地震による大気イオンの重複)
◇SAとEAの中間的な位置にある地震の震央距離を重視。
◇規模の大きな地震を優先する。
◇震央距離で遠方重視。
(複合地震のイオン処理)
(5)年間発生する全地震を評価してデータベースに蓄積する。
◇週間単位の地震カタログと自然大気イオン変化(日〜土)
◇地震別の自然大気イオン変化
◇地震別の標準化(100km)大気イオン変化
◇地震発生場所(T型、U型、V型と標準化大気イオン変化のパターン)
(データベースの構造)