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地震危険予知プロジェクト
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電流と動物異常行動の室内実験

S93S185 米澤 剛
S93S125 中村 元彦

1.はじめに
 1995年の兵庫県南部地震が起こる数日前から、魚や動物、虫などの異常行動が数多く目撃されたとの報告があった(弘原海、1995)。この動物異常行動の原因は、断層活動に伴って発生する地電流のためとされている(池谷、1996)。そこで実験的に各種電圧・電流を与えて、さまざまな動物の異常行動を観察した。

2.地電流の発生メカニズム
 地下の岩盤を作る花崗岩などに含まれる石英は、一定方向に圧力が加わるとプラスとマイナスの電荷(分極電荷)が両端に分かれて発生する。この電気分極をピエゾ効果と呼ぶ。断層地帯には何百年もかかって歪み応力が蓄積し、このピエゾ効果によって大きな分極電荷qpとそれを打ち消す束縛電荷qbが均衡を保って存在する。
 このような歪み状態にある岩石に部分的破壊(小断層)が起こり始めると歪み応力が部分的に解放され、qb−qpの自由電荷qの電流が発生する。これが地震活動に伴う一連の地電流の原因であろう。

3.実験方法
 金魚やメダカ、ドジョウなどを10〜20pの間隔をあけた銅製の電極とともに水槽の中に入れる。リスやハムスターは、水槽の中に湿らせた布を敷きその中に約30p離した電極とともに入れる。そして、0〜30Vの電圧を与え、スイッチのON/OFFを約一秒間隔で繰り返し、動物の反応を記録する。この実験条件から電解強度(V/p)や電流密度(mA/cm2)を算出する。

4.実験結果
当日映像、OHPを用いて示す.

5.まとめ
 金魚やメダカは0.1V/pの電界(電流密度0.02mA/cm2)に対しても敏感に反応し、電界逃避行動をとった。ドジョウは激しく暴れ、やはり電界逃避行動を取る.リスやハムスターの電界実験では、毛づくろい行動や洗顔行動が多く観察された。

卒業・修士論文