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地震危険予知プロジェクト
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環境大気中の帯電微粒子(エアロゾル)濃度変化と気象変化の関連性

S95S102 原口 竜一

1. はじめに

地震と帯電エアロゾル(微粒子)との関連性について調べるために,1998年3月から現在まで岡山理科大学21号館6階研究室において,大気イオン測定器(KSI-3500;神戸電波叶サ)を使った計測を24時間連続で行っている.この装置で観測できる帯電エアロゾルは大気中のイオンクラスターとエアロゾルの複合体である.この正,負電荷の帯電エアロゾル濃度(個/cc)を大,中,小のサイズごとに分けて観測を行った.

@ 地震前兆としてのラドン発生時
A 雨や台風の時
B 雷発生時
上の大きく3つの明瞭な濃度変化について検証した結果を報告する.

2.大気イオンと帯電エアロゾル

北川(1996)によると,大気は絶縁体ではなくわずかではあるが電気を流す.大気中で電気を運ぶのが大気イオンで,電界中におくと,クーロン力をうけて電界の強さに対応したある速度で移動する.その大気イオンと、まわりの微細なエアロゾル(空を覆う"もや"の正体)の表面に付着して,正・負の電荷を持つ帯電エアロゾルを作る.

3.帯電エアロゾル発生原理

帯電エアロゾルの生成は大気イオンの発生に深く結びついている.

@ 大気中のラドンによるイオン生成
A 雨や台風時のレナード効果によるイオン生成
B 落雷時の放電によるイオン生成
上記@〜Bにより大気中の分子が電離されて発生

4.さまざまな気象現象についての考察

5. まとめ

帯電エアロゾル濃度は平常時では、主に放射性物質による発生となっているが、さまざまな気象現象による発生も合併して観測されることが確認された.
将来的に、より高精度の地震前兆としてのデータを得るには、放射性物質、気象現象、その他のノイズの識別分離する確立が必要である。

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