地震危険予知プロジェクト |
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Precursory quake-Information System by Citizen's Observation on Web | |||||||||||
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e-PISCO Webサイトの構造改革
I97G014伊藤 直人
I98G005一谷 直樹はじめに
本研究室は,計測する大気イオン濃度データと住民からの前兆的異常 (宏観異常) 情報を用いて地震危険予知を試みている.その情報公開の手段としてWebサイトの運用を行っている.Webサイトは住民と研究室をつなぐ唯一の接点ということもあり,我々の研究にはなくてはならない存在である.しかし,従来のサイトはクライアントに分かりやすいWebサイトとは言えない数々の実例があった.また,我々の研究をもっと世間に認知させ,住民からの情報提供を受ける必要がある等のことからWebサイトの構造改革に乗り出した.従来の問題点
PISCOのWebサイトは1996年7月の試行版から始まり,数々のバージョンを重ね現在にいたる.まず従来のWebサイト(Ver5.0)の構成を作り変える.以前(Ver5.0)のindexページを閲覧するとナビゲーションが混雑しており,コンテンツ自体が埋没するほど情報量が多い.その割に下の階層が全く利用されていない.すなわち,情報量の多いサイトであるにもかかわらずユーザーに使いやすいものを提供していない.そこでまず大まかな分類を行い,更にその中を細かく分類する「階層化」が必要である.更に,ナビゲーションシステム,高度なページ作り等も研究していく必要がある.
図1 indexページ改善の目標・結果
ユーザーのナビゲーションを正確に行うために,複雑に配置された全てのコンテンツを6項目に分類し,現在(Ver6.1)のindexページ(図1)に項目ごとのリンクを配置した.次に,サイト全体を手早く移動する手段として,グローバルナビゲーションバーとローカルナビゲーションバーを起用した.それらの役割は,前者がサイト全体を瞬時に移動することができ,後者が各項目内での移動を行い,自分の居場所を明確にすることができる.次に,以下のような新機能を導入した.初めて訪れた方やまだPISCOを理解していない方のための「PISCOの紹介ページ」,一般の方にも専門用語を理解してもらえる「PISCO辞典」,サイト内での更新場所がすぐ理解できる「サイトの更新履歴」,阪神淡路大震災の宏観異常の実例表示「前兆証言1519!ページ」,国際的な認知を得るための「英語版での紹介ページ」,サイト内の構成を理解できる「サイトマップ」の6機能である.今後の課題
各ページに規定のフォーマットを作成し,全体を統一する.次に、PISCO辞典の内容強化をする必要がある.そして,高速な通信回線であるブロードバンドが家庭にも普及してきたので,動画や音声などの大容量なデータの配信も考えるべきである.