講演題目 |
地震から命を守るために −市民による地震予知と減災− |
講演者 |
弘原海 清
NPO法人 大気イオン地震予測研究会e-PISCO理事長
岡山理科大学元教授、大阪市立大学名誉教授 |
主催 |
NPO法人 大気イオン地震予測研究会e-PISCO |
後援 |
神奈川工科大学 |
会場 |
神奈川県立かながわ県民センター(JR横浜駅西口より徒歩5分) |
日時 |
2005年2月5日(土)19:20〜20:30 |
講演要旨 |
e-PISCOは、現在不可能と言われる地震予知の3要素(いつ・どこで・どの規模) の直前予知を目指しています。国が公表する活断層の調査データを活用しながら、e-PISCOがこの8年間の研究で明らかにした地震前兆の3要素「大気イオン濃度変化・動物の宏観異常・微小地震変化」を重ね合わせて検討します。
(1)地震の前触れで最も早期に現れる放射性大気イオン濃度の異常な変化は、一般に10〜100日前に通常の十数倍以上に増大して計測されますので、この変化に注目しあらゆる手法を動員した予知体制に入ります。経験的に300km以内です。
(2)次のステップは海・川・井戸水等の異常変化(濁り・水位・温度)で、1〜2週間前に住民に感知されることが多いが、これも大地震の前兆と仮定して情報収集に努めます。経験的に100km以内です。
(3)さらに“地震雲”や水中の魚介類の異常は地震の数日前に集中して報告されるようです。この場合、地震雲の定義により場所は不明確です。
(4)陸上動物(イヌ・ネコのペット類や牛・ウマ・象の大型動物)の異常行動は地震直前の24時間以内に集中するようです。地震活動では震源予想域で地震マグニチュードの時間変化(M-T図)に無地震状態を挟む乱れが現れます(M-T図はe-PISCOホームページで全国参照可能)。このM-T図を用いると、地震の震源がほぼ確認できます。
これら一連の時間的な経過で市民による地震危険予知の精度を高めることができ,予知・防災に役立つものと考えます。インド洋大津波の地震で乗象観光客が津波の直前に高台に駆け上がる象の背中で津波から逃げ延びた外電のニュースは動物の危険察知能力を知る良い機会だと思います。 |
お問い合わせは NPO法人大気イオン地震予測研究会e-PISCO事務局まで |