大阪・吹田測定点は今月6日、吹田市広芝町の株式会社ミラクルスリーコーポレーション社屋から吹田市春日のミラクルリソリューションパートナーズ株式会社社屋に移設しました。測定点の西方には「日本の都市公園100選」にも選ばれている服部緑地が広がっています。
吹田測定点は、豊中市から大阪市を経て岸和田市まで、大阪府を南北に貫く上町断層帯(全長42km)のうち、もっとも北に位置する佛念寺山断層のごく近傍に位置しています。政府の地震調査委員会(平成16年)によりますと、上町断層帯の平均活動間隔は8000年程度、前回の活動は約28000年前〜約9000年前とされ、今後30年以内にM7.5程度の地震が発生する確率は2〜3%とされています。
また、吹田測定点の北5kmほどのところには、有馬−高槻構造線(全長55km)が東西に走っています。地震調査委員会(平成13年)によりますと、有馬−高槻構造線の平均活動間隔は1000年〜2000年で、前回の活動は1596年の慶長伏見地震、今後30年以内にM7.5±0.5の地震が発生する確率はほぼ0%〜0.02%とされています。
吹田測定点は、上記の活断層、生駒断層帯、中央構造線、大阪湾断層帯などのほか、東南海・南海地震の前兆を捉えるのにも有効であると考えられます。
なお、吹田測定点からもっとも近い測定点は北西に約13kmのところに兵庫・川西測定点、また京都・木津川測定点は東南東に27kmのところに位置しています。 |