VTR
久保アナ
岡山理科大学の元教授・弘原海清さんは、地震の直前に大気中のイオン濃度が上昇する点に着目し、地震予測の研究を続けています。イオン濃度の観測地点を市民の協力を得て全国に増やしていこうと「大気イオン地震予測研究会」というNPO法人を設立しました。
弘原海清理事長
「大学ですと市民の人が来て、大学の測定器を持ち出すとか、そういう風なことが難しいですよね、備品ですからね。しかし、これはNPOのものとして10台作ったと、その10台を自由な判断で、どこでも置けますよね。」
久保アナ
1台100万円という新開発の測定器を10台確保し、岡山など全国3か所で測定を開始しています。弘原海さんの研究では、通常1ccあたり1000個のイオン濃度が、鳥取西部地震の3か月前には10倍に、芸予地震の1週間前には4倍に跳ね上がりました。
24時間態勢で観測を続けており、きのうも岡山で一つの指標となる3倍の3000を超えました。
弘原海理事長
「今までの経験から言えば、マグニチュードが3前後の地震というものが考えられる。半径300km以内で起こるだろう。」
久保アナ
工事などの粉塵でデータに狂いが発生することもあるということです。精度を高めるため、将来的には全国のおよそ100か所に測定器を設置し、これまで不可能とされていた直下型大地震の予測にも挑戦したいとしています。
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