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メディア掲載記事2004/11/11 神奈川新聞朝刊
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新潟中越地震や浅間山噴火 発生前にイオン濃度上昇
神奈川工科大助教授が観測 大気中、通常の数十倍

神奈川新聞

 地震の予知を研究している神奈川工科大学(厚木市下荻野、杉山秋雄学長)工学部の矢田直之・助教授(熱工学)が、新潟県中越地震や紀伊半島沖地震、浅間山噴火の発生前に、大気中に通常の数十倍のプラスイオン濃度を観測した。地震発生や噴火前には地下の岩板が破壊され、ラドンガスが放出されることで大気中のイオン濃度が上昇するとの仮説に基づき研究を進めていた。今回の結果で相関関係の強いことが示され、地震予知の可能性へとつながりそうだ。
 平常時の大気中イオンは空気1cc当たり数百個から1000個程度で、3000個を超すと異常とされる。イオンは粒子の大きさで分けられ、地震前には大イオン、噴火前には中小イオンが増えるという。
 矢田助教授は8月1日から観測を始めた。装置は同大学内の研究室に設置されている。室外に出されたパイプから大気を取り込み5秒に1回イオン濃度を測定し、半径300キロの地震や噴火が分かるとされている。
 10月23日の新潟県中越地震(マグニチュード=M=6.8)は、同11日に約1万4000個、12日には約7万1000個を観測。その後数千個規模の濃度が続き、地震発生直前の21日に1万個近くまで上昇した。
 また、9月5日の紀伊半島沖地震(M6.9)や同日の東海道沖地震(M7.4)の前日に約6万5000個、同月1日の浅間山の噴火前日に約9万個を観測するなど、大きな変化を見せている。
 イオン濃度に大きな変化があった後に地震が起きなかったケースもあるが、矢田助教授は「研究を始めたばかりなのでデータを集めてみなければ分からないことも多いが、因果関係が強いデータが示されている。研究が進めば、地震発生前に時期や規模、場所も分かるようになるのではないか」と話している。(原 隆介)

◆大気イオン 大気中に存在する電気を帯びた目に見えない微粒子で、プラスとマイナスのイオンが存在する。マイナスの多い場所は大自然の空気や滝の近く、噴水など。プラスは都市部や電子機器の周辺などに多い。一般的に大気中のバランスは、マイナス1に対してプラスが1.2という。

写真 イオン濃度観測装置を点検する矢田助教授=厚木市の神奈川工科大学

 


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