11日の房総半島南東沖の地震(M5.0)を受け、数日前に相次いで発生した静岡・沼津測定点、長野・松本測定点、神奈川・厚木測定点の大気イオン濃度異常のうち、距離が離れている松本測定点を除いて、その地震の前兆である可能性を指摘しました。
そうしたなか、21日未明には17日から群発地震が続いている伊豆半島東方沖でM5.4の地震が発生しました。地震の規模や震央からの距離、震源の深さ等を考慮すると、9日〜11日の異常は、今回の伊豆半島東方沖の前兆と考えるほうが理解しやすいと言えます。とはいえ、大気イオン濃度上昇と対応地震が明確に分離できない現状では、房総半島南東沖の前兆の可能性も否定できません。
よって、一連の大気イオン濃度異常は伊豆半島東方沖の前兆であった可能性が高いが、房総半島南東沖の前兆が混在していた可能性もあると結論づけることとします。 |