和歌山県北部の地震
10日午後から11日午前にかけて、西日本の3測定点で大きな大気イオン濃度上昇が測定され、岡山・理大1測定点では10日16時半頃に50,047(個/cc)、岡山・理大2測定点では10日17時半頃に21,564(個/cc)、兵庫・南あわじ測定点では10日21時頃に26,348(個/cc)を記録しました。
3地点でほぼ同時に異常が発生したため経過を見守っていたところ、異常から約4日経過した15日01時42分頃、和歌山県北部(和歌山市付近)でM4.5の地震が発生しました。e-PISCOでは一連の異常が、和歌山県北部の地震の前兆と見られると判断しています。
この付近では定常的に地震活動が見られ、今回の地震もその一環ですが、深さ30km以浅でM4.5を超える地震は、この10年間で2004年6月8日(M4.5)と今回の地震のみです。なお、今回の震央の北には中央構造線が走っています。
瀬戸内海中部の地震
2日01時半頃、兵庫・南あわじ測定点で大気イオン濃度が11,031(個/cc)まで上昇、約6日後の8日12時45分頃、瀬戸内海中部(四国中央市沖の燧灘)でM4.2の地震が発生しました。e-PISCOではこの異常が瀬戸内海中部の地震の前兆と見られると判断しています。
この付近では1999年10月30日にもM4.6の地震が発生、観音寺市で震度4を観測しています。なお、今回の震央の南には中央構造線が走っています。
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