岐阜でM5.2発生するも予測できず |
(1) |
前号では関東・関西とも危険度1の予測を立てたが、各地で中規模の地震が発生し、予測することができなかった。また、今号で報告している南あわじ、沼津両測定点の異常値は、いずれも人為的な要因によって記録されたことが現地からの情報で明らかになっている。 |
(2) |
まず、17日04時54分には千葉県南部(大多喜町付近)でM4.6の地震(最大震度4:大多喜町大多喜、君津市久留里市場)が発生した。震央距離は千葉・南房総から34km、神奈川・厚木測定点から83kmである。東日本の測定点では目立った大気イオン濃度変動はなかった。 |
(3) |
18日06時47分には岐阜県美濃中西部(揖斐川町付近)でM5.2の地震(最大震度4:揖斐川町坂内、揖斐川町西横山、揖斐川町東杉原)が発生した。震央距離は京都・木津川測定点から114km、兵庫・川西測定点から121kmなどである。川西測定点では13日深夜から14日未明にかけて、最大8,065(個/cc)の大気イオン濃度を記録したが、高湿の影響を受けたものとみられる。 |
(4) |
なお、16日22時59分には静岡・沼津測定点から39km離れた山梨県中・西部(身延町付近)でM3.8(最大震度3:富士宮市弓沢町)が発生しているが、特段の異常値は認められない。 |