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e&e FAX情報サービス 第172号(2009年6月5日発行)

2009/06/11

危険度
(低 1→5 高)
関東
陸域4
海域5
関西
陸域2
海域1
予測材料
5月28日から6月3日
1.大気イオンの日時変化
(一部既報、5分間平均値、単位は“個/cc”)

【千葉・南房総測定点】
2009/05/29 02:50、25,559
【神奈川・厚木測定点】
2009/05/29 11:10、27,394

【静岡・沼津測定点】
2009/05/30 02:30、13,437
2.宏観異常の日時変化 【全国の報告件数】前週1件→今週1件
3.微小地震の日時変化 この期間、大きな異常はありませんでした。
弘原海解説
弘原海清e-PISCO理事長による解説
関東南部 M6〜7に予測規模を引き上げ
(1) 前号でお伝えした南房総測定点での異常につづいて、5月28日〜30日にかけて、関東南部の3測定点で相次いで異常値を記録した。特に、南房総測定点では他2測定点に比べて継続時間が長く、大気イオン噴出源により近い可能性がある。前号の予測では、「房総半島南部から東京湾を挟んだ三浦半島付近でM4.0〜4.5程度の地震」としていたが、予想震源を“房総半島から三浦半島を経て丹沢山地付近まで”とし、予測規模をM6〜7程度に引き上げる。また、予測期間は今月いっぱいとする。
(2) 大正関東地震、元禄関東地震の震源域今回の予測震源は相模トラフに沿っており、大正関東地震の震源付近と考えれば分かりやすい。予測地震は海洋で発生するものと考えられるが、震源域が陸域にかかる可能性も高いので、陸域の危険度も高めに設定している。仮に発生すれば、首都圏に大きな被害が発生することが予想されるため、厳重な警戒をお願いしたい。
近畿M6予測 当分様子見
(3) 前号までに発表している「近畿地方でM6.0程度の地震」予測は、現在のところ、該当する地震は発生していない。今週末で予測期限を迎えるが、特段の変化もなく推移していることから、危険度を下げて、1か月程度様子をみることとする。引き続き、警戒を緩めることのないようにしてもらいたい。
先月25日、静岡県西部でM4.7
(4) 紙面の都合で、前号では伝えられなかったが、5月25日20時26分頃、静岡県西部の浜松・東区付近を震源とするM4.7の地震(最大震度3:静岡菊川市堀之内、静岡菊川市赤土、御前崎市池新田、静岡森町森、袋井市浅名、袋井市新屋、掛川市長谷、掛川市三俣、磐田市福田、牧之原市鬼女新田、静岡清水区庵原町、静岡葵区峰山、藤枝市岡部町岡部、島田市金谷河原、島田市川根町、島田市中央町)があった。特段大きな地震というわけではないが、目立つ地震だったので、周辺の大気イオン濃度測定値を検証した。その結果、静岡・沼津測定点(震央距離105km)、神奈川・厚木測定点(同164km)、長野・松本測定点(同169km)のいずれの測定点においても、この地震と関連があると思われる異常値は見当たらなかった。
北朝鮮が地下核実験 大気イオンへの影響は
(5) 同じく紙面の都合で、今号でお伝えすることとなったが、5月25日09時55分頃、北朝鮮が同国北東部で地下核実験を実施した。核実験により、我が国への放射性物質の飛来が懸念されたが、文部科学省や防衛省、環境省などによると、これまでのところ我が国では放射性物質は観測されていない。また、e-PISCOが測定をつづけている大気イオン濃度にも核実験の影響と思われる大きな変化は認められない。文科省のシミュレーションによると、「一般的に地下核実験の場合、地表への放射性物質の流出は考えられないが、万一、地表に漏れ出した場合は、28日夜から29日朝にかけて、東北地方南部上空を通過したと考えられる」という。こうしたことから、大気イオンへの影響はなかったものと推測される。
広域地震情報
日本周辺のM5.0以上および震度4以上、5月28日から6月3日
発震日時
震源の深さ
規模
震央
震度
最寄り測定点からの距離
   
 
この期間、該当する地震はありませんでした。
     
 
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