駿河湾地震異常値は6月16日から |
沼津測定値は首都圏大地震とは無関係 |
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8月11日05時07分頃に駿河湾で発生したM6.5の地震について、前兆としての大気イオン濃度変化を再検討した。その結果、当初、8月8日と9日の沼津測定点の異常値のみを前兆と指摘したが、実際には同測定点での6月16日以降のすべての異常値が駿河湾の地震の前兆であるとの結論に至った。そもそも沼津測定点は東海地震の前兆を捉えるために設置されたもので、6月16日以降、沼津測定点のみに集中できていれば、8日、9日に異常値が記録された段階で、規模の大きな地震発生を警告できたはずだ。しかし、折からの首都圏大地震予測のあおりを受け、駿河湾での地震発生を見抜くことができなかった。そのことに関しては、申し訳なく思う。しかし、地震学的にはさほど大きな地震でもないので、やむを得ないと思うところもある。 |
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また、それ以降、沼津測定点では際だった異常値が記録されていないことから、沼津測定点の測定値は、近々発生する首都圏大地震とは無関係であると考えられる。 |
静岡・沼津測定点の大気イオン濃度グラフ
(提供:富士通株式会社沼津工場) |
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首都圏大地震は9月に入ってから |
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さて、その首都圏大地震だが、最近も南房総、厚木両測定点で測定可能限界を超える異常値が記録される状態だ。とはいえ、その頻度は一時期に比べて落ち着きをみせている。今の状況を見ていると、今月中に大地震が発生する可能性は極めて低く、9月に入ってからだろう。本部にかかってくる電話でも、9月発生の見方を示す国民が多い。ただ、予測期間の開始が遅れることによって、従来「9月末」としてきた予測期間の終了時期がそれ以降にずれ込むことは断じてない。あさって、どの党が総選挙で勝利をおさめようとも、地震対応が新政権の最初の大仕事になるのではないか。 |
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今後、注目しなければならないのは、南房総、厚木両測定点で、5分間平均値が1万(個/cc)を超えない状況がどの程度つづくかである。平常値がしばらくつづいた後で、予測した地震が襲来する。 |
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また、宏観異常にも注目してほしい。これまでも多くの宏観異常が市民メンバーによって報告されているが、大地震が近づけばもっと増えるはずである。人口の多い首都圏でもあるし、インターネットが普及している今、1995年兵庫県南部地震と比べものにならない数の異常が報告されるだろう。突然地震が来ることはないと思う。突然の地震発生を防ぐためには、これまでにも繰り返し呼びかけているように国家総動員で取り組む必要がある。皆さんの周辺の方々に、異常現象をe-PISCOウェブサイトから報告するよう呼びかけてほしい。 |
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9月1日は防災の日。1923年(大正12年)に関東地震が発生した日である。日常の地震対策を強化するとともに、流言飛語に惑わされぬように、また根拠のないデマを流さぬようにお願いしたい。 |
奈良県の予測は継続 |
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京都・木津川測定点での異常値から予測した「奈良盆地でM4.0〜4.5」の予測は、あと数日で予測期限を迎える。その後、木津川測定点や近隣の兵庫・川西測定点では大きな大気イオン変動はない。予測期限まで、状況の推移を見守る。 |