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2010/07/21奈良県の地震(M5.1)の前兆と思われる現象について
2010/07/25
【検討結果】
6月19日夜と20日夕、京都・木津川測定点において、大気イオン濃度測定器の測定可能限界50,000(個/cc)=5分間平均値=を超える大気イオン濃度異常を記録しました。その後も数度、10,000(個/cc)を超える値を記録しました。e-PISCOでは週刊大気イオン変動ニュースで「和歌山県から奈良県にかけての地域でM6クラスの地震」の予測を7月末を期限として発表しました。異常の発現から約32日後の7月21日06時19分頃、奈良県の深さ58kmを震源とするM5.1(暫定値)の地震が発生、奈良・宇陀市で震度4を記録しました。震央から木津川測定点までの直線距離は59kmです。
e-PISCOでは、実際に発生した地震は予測規模の最低ライン(M6.0)よりも、マグニチュードで0.9小さく、エネルギー換算では23分の1に過ぎなかったことや、通常の地震に比べて先行時間が非常に長かったため、大気イオン濃度変動と地震について慎重に検討してまいりました。その結果、これらの原因は、今回の地震が浅い地殻内地震(いわゆる「直下地震」)ではなく、ユーラシアプレートに下に沈みこむフィリピン海プレート内で発生した地震(スラブ内地震)であったためと考え、最終的に、木津川測定点での異常が今回の地震の前兆とみられると判断しました。
測定点と震央の位置関係
大気イオン濃度変化
奈良県の地震
京都・木津川
震央距離
59km
先行時間
約32日
提
供
積水ハウス株式会社総合住宅研究所
地震の諸元
発震日時
2010/07/21 06:19:18.5
震源
奈良県(34゜12.3'N 135゜41.6'E)
震源の深さ
58.0km
マグニチュード
5.1
最大震度
4:宇陀市菟田野区松井
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