1.自然現象に見る宏観異常
(1)空と大気の異常(490ケース、29%)
この490ケース の中で、最も多かったのは地震雲(44%)、月(25%)、空の状態(10%)、発光・稲光(8%)、朝焼け・夕焼け(7%)、虹(2%)、その他(4%)である。
◇異常の具体例
・野島・須磨断層に沿って快晴の空に一直線でクッキリ境界の出来た地震雲が出ていた。
・直前の空が黄砂を撒いたように不気味だった。
・1月10日午後11時30分頃、グレーの幕を張ったような雲を見た。
・1月15日午前6時15分頃、形がステーキのようで周りが赤みをおびた雲を見た。
・数日前に2日続けて六甲山の夕焼け空に竜巻のような雲が出ていた。
・前日、京阪電車の行き帰りの車中から雲の嶺のような入道雲を見た。
・1月5日正午、阪大病院から飛行機雲でもない灰色の長い一直線の一本の雲を見た。
・地震の数日前の夕方、黄金色に染まった西の空に濃い灰色の一条の竜巻雲が屹立していた。
・1月16日PM9:00頃、空一面に巨大雲が発生していた。
・1月14日真っ青な空の中にはっきりとした太めの一筋の雲を見た。
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(2)大地の変化(189ケース、11%)
この189ケースの中で、多いものから順に並べると、地鳴り(27%)、地震・群発地震(19%)、前震(13%)、井戸水(10%)、海(6%)、湧き水(3%)、ラドン(1%)、その他(19%)である。
◇異常の具体例
・前日の夕方泉佐野市側の大阪湾が沖の方から濁ってきた。
・前日夜7時〜8時汚物と漬け物が腐ったようなガスの臭いがした。
・前夜から井戸水が全く出なくなり隣家も同じだった。
・昨年末から井戸水がすっかり少なくなった。
・4日前庭に小さな地割れが生じ地震後その延長上の壁がひび割れた。
・昨年11月に西宮市の風呂屋では、有馬温泉と同じ泉質の赤水が出なくなった。
・2年ほど前から地ずれとブロック塀の亀裂が目立ち始めた。
・10日ほど前から洗い場の井戸が漏れ一滴の水も出なくなった。
・昨年12月中旬頃、よく井戸水の水温が上がり水量がいつもより多くなった。
・昨年末、明石海峡大橋下の海が海底の泥が湧きあがったきたように濁っていた。
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(3)電磁波異常(149ケース、9%)
この149ケースでは、テレビ・ラジオ等の電波障害(28%)、テレビの画像障害(16%)、リモコンの故障(14%)、その他(42%)であった。
◇異常の具体例
・昨年12月17日と25日の2回三宮付近のフラワーロードを走行中ナビゲーションシステムの矢印が逆方向を向いた。
・第二チャンネルだけが、どうもおかしい。
・地震の前になるとインターホンが「ジージジジー」と鳴る。
・京都へ向かう車のラジオに雑音が増え、短波放送ばかり入るようになった。
・何日か前に掛時計の針がひとりでにぐるぐる回った。
・U局は半年も前から反応し始めた。
・直前テレビに波形震動が走り地鳴りの音を聞いた。
・2〜3週間前からテレビのリモコンの調子がとても悪かった。
・直前2日間冷蔵庫の音が湯が煮えたぎるような大きな音に変わっており、地震後に正常に戻っていた。
・16日の朝、仏壇のローソクにどうしても火がつかなかった。
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